安楽寺通信2 式子内親王と光明三昧院安楽寺2013.04.09

両姫は、自分たちがひそかに剃髪出家したことが原因で開山両上人が非業の死をとげたことを知り、落胆しました。人知れず静かな場所で菩提を弔いながら余生を送りたいと願い、どこか安住の地はないかと式子内親王(如念方尼ともいう)に相談しました。

式子内親王は、父親である後白河法皇が寺領として所有していた瀬戸内海に浮かぶ生口島を選び、両姫と一緒に紀州(和歌山県)の加太ヶ浦から船に乗り、光明三昧院で暮らしました。やがて法然上人が四国に流される時、光明三昧院に立ち寄り、三人の尼僧を教化したと伝えられています。

現在、光明三昧院の境内には、法然上人、式子内親王、松虫姫、鈴虫姫の四基の五輪石塔が並んで建てられています。

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