安楽寺通信5 生口島と厳島安楽寺2013.04.30
両姫か余生を過ごされた広場県生口島光明坊(光明三昧院)へは、本州からも四国からも車を利用してお参りできるようになりました。生口島は因島と大三島の間にある小さな島です。
『松虫鈴虫和讃』には、両姫が出家された後、
「加太が浦より船に乗り 安芸の国なる厳島 光明三昧院に着き」
と記されているように、「厳島」に渡ったとあります。これは、史実からすれば「生口島」の誤りです。
この誤りは、『松虫鈴虫和讃』が広い地域で詠い継がれていった過程の中で、いつしか「いくちじま」が「いつくしま」と誤って伝承されていったことによるものと考えられています。